- これから家づくり!外構なにそれおいしいの?という人
- 間取り決め真っ最中!外構は後回しにされてるけど…大丈夫かな?という人
- 住宅本体は大体OK!そろそろ外構も考えなきゃ…という人
設計士や営業マンが教えてくれない(知らない)外構計画のポイント、施主のあなたが抑えておく必要があります!
外構計画を考え始めるベストタイミングは間取り確定前!
間取り確定後だと限られた範囲で外構を考えないといけないため、外構計画に制限が出てしまいます。
建物ありきで考えなくてはならず、外構で叶えたい事が出来なくなる場合もあります。
室内の動線や暮らし方を考えるのと同じように、外部空間も一体で考えるのがベスト。
「こうしておけばよかった」とならないように、間取りを考えると同時に外構の使い方もしっかり考えることをオススメします!
そもそも、どうして外構は後回しにされるの?
間取りと一緒に外構も考えた方がいいなんて、普通に考えたら当たり前では?
なのに担当者からは「外構は後からでも大丈夫!」なんて言われた、という相談も多いです。
ではなぜ、同時計画した方がいいはずなのに外構は後回しにされるのでしょうか?
結論から言うと、余裕がないからです。
家づくりって、住宅本体だけでも決めることが山のようにありますよね。
間取りはもちろん、内装、外装、住宅設備、照明、コンセント…書ききれません。
施主さんとの打ち合わせだけでなく、社内や業者間のやりとり、工期の調整など担当者はマジで忙しい…!!(経験談)
確かに、これらに比べると外構は後からでも計画できちゃうんだよね。
同時に進めるには、ハウスメーカー側の余裕があまりにもなさすぎるんです。
他にも理由をあげると、
- そもそも外構を重要視していない
- 外構よりも住宅にお金をかけてほしい(外構は他社が施工するなど自社の利益にならないことが多い)
- ハウスメーカーの設計士、営業マンは住宅のプロだけど外構のプロではない。外構の知識がないため自分で計画できない
こういった理由が考えられます。
外構計画を考える3ステップ
外構について、ハウスメーカーの担当者があまり相談にのってくれない…
外構計画で後悔したくない!
こんな風に思っている人は自分でも外構計画について知識を持っておく必要があります。
ここからは、具体的に外構計画を考えるための3ステップを紹介します。
家本体の配置が確定する前に…
- ざっくりゾーニング(おおまかな位置決め)する
- 優先順位を決める
- 予算と相談する
具体的に見ていきましょう。
間取り確定前から取り掛かれるのが理想ですが、家が建った後からでも
できることはたくさんあります!
「どうしよー-!もう手遅れだーー!」なんて過度な心配は不要。
STEP1 ざっくりゾーニング
まずはざっくり何が必要なのか、ほしいものは何かを考えゾーニングしましょう。
特に車、自転車、バイクなどお持ちの人は置き場の計画を重点的に!
家が建った後からだと手の施しようがありません。
残念ながら駐車計画がおざなりな設計士も多いです…
不安なことは自分から「これって大丈夫?」と聞いてみてください。
駐車スペースの確保
駐車スペースが必要な場合、以下の5つのことを考える必要があります。
- 所有台数
- 車の進退の動線
- ゲスト駐車スペースの有無
- カーポートの有無
- 駐輪スペースの有無
それぞれ詳しくみていきましょう!
①所有台数(+将来的に増やす台数)
確保するスペースは車体サイズによっても変わりますが、標準的な車がスムーズに出入りするためには
1台あたり幅2.5m以上×長さ5m
程度が目安となります。
家族計画も踏まえて、将来的に増える車もイメージしておきましょう。
②車の進退の動線
どのように車を出し入れするのか、動線を考えて外構を計画する必要があります。
並行駐車するのか、縦列駐車するのかでも変わってきます(縦列はあまりオススメしません)。
バックで駐車する場合は、充分に切り替えができるスペースがあるかどうかも確認しておきましょう。
③ゲスト駐車スペースの有無
ゲストの駐車スペースが必要かどうか考えましょう。
土地が広いなら良いですが、狭い土地の場合は来客よりも住みやすさを重視した方が満足度は上がります。
来客の頻度にもよりますが、コインパーキングや近くの土地を借りるという選択肢もありますよ。
④カーポートの有無
あると便利なカーポートですが、本当に必要かどうかは熟考してください。
雨の日に濡れたくない、車が汚れたくない人にはオススメですが、本当にコストに見合うのかもよく考えましょう。
- 柱が邪魔になる
- 外観を損ねる
- 日当たりが悪くなる
といったデメリットもあります。
玄関から離れた位置だと結局濡れる、傘が必要、となることも。
場所さえ確保できれば後付け工事も可能なので、メリット・デメリットをふまえて判断したいですね。
⑤駐輪スペースの有無
自転車やバイクをとめる駐輪スペースが必要かどうかも考えましょう。
歩行の邪魔にならず、スムーズに出入り、駐輪できる場所がオススメです。
何台駐輪するか、屋根が必要かどうかなども考えて場所を決めると良いですよ。
庭の位置・広さ
その敷地のどこに庭を取るのかで間取りは変わってきます。
ぜひ、庭ありきで間取りをつくってみてください。
リビングからここを眺めたいんだ!という方角があれば、そちらに庭をつくりましょう。
また、庭に求めるものによって必要な広さも変わります。
庭に求めるものはなんだろう?
あなたが庭に求めるものは何でしょうか?
- 室内から眺めて楽しむ庭
- 家族で遊べる庭
- 完全なプライベート空間でくつろぎたい
- 地域の人とつながる庭にしたい
など色々あります。
こんな暮らしがしたい!をまずはざっくりとイメージしてみてください。
イメージが見えてきたらもう少し具体的に考える
あなたが庭に求めるイメージが見えてきたら、もう少し具体的に考えてみましょう。
- デッキorタイルテラスが欲しい
- 家庭菜園や花壇
- ペットを遊ばせたい
- 手入れのしやすさ
- 室内とのつながり
など、欲しいものや何がしたいのかをある程度考えておくと、外構打ち合わせもスムーズに進みますよ。
オープン外構かクローズ外構か
オープン外構…家を門扉や塀で囲わずに樹木や草花を植栽するなどして開放的に見せる外構プランのこと。
クローズ外構…フェンスや塀などで防犯性やプライバシーの確保などを高めた外構プランのこと。
メリット・デメリットを紹介するので、どちらが自分たちに合っているのか考えてみてください!
オープン外構のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
解放感がある 近隣とのコミュニケーションがしやすい コストが安い | 防犯性が低い 視線が気になりやすい 子供やペットが出ていきやすい |
クローズ外構のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
プライベート感がある 高級感がある 外から侵入しづらい | コストが高い 圧迫感がある 侵入されると周囲に気づかれにくい |
オープン外構とクローズ外構のいいところどりをしたセミクローズ外構というのもあります
予算がかけられる、高級車に乗っている場合はクローズド外構が良いですね。
低予算でもオシャレに見せたいならオープン外構がオススメです。
玄関から道路・駐車スペースまでのアプローチ
アプローチの幅はおよそ1.2m程度が標準的です。
両手に荷物を持って歩いたり、二人並んで歩いたりするのにちょうどいい寸法。
また、玄関から道路、駐車スペースから玄関までの動線も早いうちから計画するのが吉。
例えば、
- 雨に濡れたくない
- 出入りの際、家の中を外から見られたくない
- 玄関先まで人に来てほしくない
と思ったら、それを意識した間取りや配置計画が必要だからです。
アプローチもまた、おざなりにする設計士がいます…。
外構の使い勝手は家事動線と同じくらい重要!
特に、高低差のある敷地の場合は要注意。
玄関階段や土留(ブロックや石積みのこと)、水勾配の取り方が変わるため(雨水がたまらないように)、あらかじめ必要な階段数や幅を考慮したアプローチ計画が必要になります。
STEP2 優先順位を決める
ざっくりゾーニングをして、イメージが具体的にできたら、その中での優先順位を決めましょう。
家族で意見が割れる場合は、お互いに譲れないポイント、妥協しても良いポイントを出し合って決めると良いですよ。
また、必要以上に駐車スペースを広くとり味気ない外構になってしまうことも良くあります。
よく、来客用や子供が大きくなったときにもう一台駐車スペースが必要!との相談をいただきますが、敷地のほとんどを土間コンで覆ってしまうのはコスト面からもデザイン面からもオススメしていません。
近くのコインパーキングを利用したり、車の台数が増えた際は月極駐車場を借りる、などの選択肢も考えてみてください。
本当に日々の生活の中で必要?今すぐ必要なもの、譲れないものから優先的に考えていきましょう。
また、予算や工期等の兼ね合いで一度に全て施工するのが難しい場合、1期工事、2期工事…と分けて計画していくこともできますよ。
STEP3 予算と相談する
ゾーニングもして、優先順位も決めたら、あとは予算との相談です。
優先順位を決めても、予算がオーバーしたら着工できません。
- しっかりお金をかけたい、そこまでお金をかけなくてもよい事
- これ本当にいる?むしろいらないの?
- コストダウンできそうな材料
などの判断はプロと相談して決めると良いですよ。
また、コストダウンをするなら、複数社に外構見積もりをとるのがマスト。
ハウスメーカー提携の業者だと、中間マージンが発生するので割高な傾向。
同じ工事内容でも、業者によって数十万円変わることもありますよ
外構のことは外構のプロに聞こう
何度も言うけど、ハウスメーカーの設計や営業は家づくりのプロであって外構のプロでない。
日々、Instagramやブログから外構についての相談をいただきます。
もちろん、図面や現場写真を見てアドバイスできることもたくさんありますが、一番確実なのは実際に施工する外構業者さんに現場を見てもらい判断してもらうこと。
図面や写真からじゃ読み取れないことも、現場を見ればわかる!
わたしたちの意見と施工業者さんの意見、絶対に両方聞いてみてほしい。
また、ハウスメーカーに言われるがまま提携の外構業者に依頼するよりも、複数業者を比較することをおススメしています。
- 複数を比較して競合させることで同じ工事内容でもコストダウンできる
- 対応の良い業者、信頼できる業者に出会いやすくなる
- 複数プランを見ることで、自分に必要なものがわかってくる
今日、外構計画についてあなたが学んだことは、外構業者探しにも役立ちます!
外構業者を比較するならタウンライフリフォームの外構一括見積サービスを使うのが早いです。
- リフォームと名前がついていますが、新築外構にも対応!
- 厳しい審査を通過した優良外構業者のみを紹介
- 無料で見積もり・プランをつくってもらえる
外構のことがなにもわからない状態よりも、実のある打合せができるはずです◎
まとめ
日常は家の中だけで完結するものではありません。
家づくりは住宅の計画だけでなく外構も含めて考えるとより理想に近い暮らしが実現できます。
やっぱりオススメは間取りと並行で外構計画をすることです
外構計画をするときは
- ざっくりゾーニング(おおまかな位置決め)する
- 優先順位を決める
- 予算と相談する
ハウスメーカーや工務店が外構のこと、相談にのってくれない!後回しにされる!という場合もあるかと思います。
そんなときは、外構のプロである外構業者に相談してみてください。
家づくりの最後の大仕事、外構でいかに手を抜かず計画できるかで満足度も大きく変わってきます。
コストもデザインも妥協せず、こんなブログを読んでくれているあなたです。
絶対に素敵な家づくりになります!
それでも不安なことがあれば、わたしたちも相談にのりますよ。
自分たちの納得のいく外構を完成させてくださいね!
こちらの記事も参考にしてみてね!
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